CARS Report

久保田克昭×ロータス72E モナコ・グランプリ・ヒストリックにて日本人初の優勝!

2014.05.12


プラネックスホールディング株式会社 代表取締役会長であり、クライブ・チャップマン率いるClassic Team Lotus(以下CTL)の日本正規代理店であるクラシック・チーム・ロータス・ジャパンの代表である久保田克昭は、5月9 日から11日にモナコ市街地コースで開催された『9e Grand Prix de Monaco Historique』(以下モナコ・グランプリ・ヒストリック)にロータス72Eで参戦。1966年から1972年までのF1マシンで競われるセリエEにおいて、見事優勝を果たしました。



モナコ・グランプリ・ヒストリックは二年に一度、伝統のモナコGPと同じコース、設備を使用して開催されるモナコ自動車クラブ主催のイベントで、戦前のGPカー、1950年代のスポーツカー、1970年代のF3マシン、そして1978年までのF1マシンなど7つのカテゴリーによって争われます。

久保田は今から10年以上前にモナコ・グランプリ・ヒストリックを観戦した際に、「いつかこのポディウムの頂点に日の丸を掲げたい」という想いを抱き、依頼ヒストリックF1選手権を始めとする様々なカテゴリーに参戦を開始。その目標の達成に向け邁進して参りました。



今回久保田は、本国Classic Team Lotusワークスの一員として、愛機ロータス72E/6(1973年のF1GPでロニー・ピーターソンがドライブし、4勝を挙げたマシンそのもの)でエントリー。出走台数が25台に登ったことが影響し、初日こそクリアラップが取れずに3位に終わりましたが、予選ではチーフメカのケビン・スミスが機転を利かし、トップでコースインすることに成功。1分35秒173という素晴らしいラップを記録し、モナコのGPコースで日本人として初めてのポールポジション獲得に成功しました。

迎えた5月11日の決勝。久保田はポールの位置からクリーンなスタートダッシュを決めて首位をキープ。ライバルであるマイケル・ライオンズ(欧州GT選手権などに出場している現役の若手レーサー)のサーティースTS9や、ダンカン・デイトン(このクラスを連覇している強豪)のブラバムBT33らの追撃をかわし、トップを独走します。

その後レース終盤、17周目にホールストレートで起きたマーチとフェラーリの大クラッシュによりレースは中断。結局16周目の順位をもってレース成立となり、長いモナコの歴史上初めての日本人ウィナーが誕生することになりました。

ちなみにこのレースでは、1分35秒980というファステストタイムも記録するというグランドスラムも達成し、その優勝に華を沿えることとなりました。

遠く日本からも沢山の応援をいただき、本当にありがとうございました。



久保田克昭のコメント
皆様応援ありがとうございました!無事モナコで君が代と日の丸掲揚できました。武運という言葉が示すとおり勝負に絶対はございません。運が入ります。運は皆に平等にあるものですが、すごく今回の勝利で実感いたした次第です。これからも、社員、仲間、家族、ご先祖様、氏神様、生沢徹様、尊敬できる先輩を大切に笑顔で明るく一層奮励努力いたします!